趣味と仕事と供養。

こんにちは。編集部の小林しんりです。

 

毎年、アンプラグドの制作時期と夏がバッティングするため、“Summer Never Ends”どころか“Summer Never Comes”が常態化しておりました。

しかし、今年は別。日本ではなくスイス&ベルリンの甘美な夏を味わってきました。もちろん取材です。

でも、いいですね。カラッとして、夜の21時くらいまで明るいヨーロッパの夏。そら、夏休みもドカンと取るわけです。

さてさて、雑誌をつくるにあたり、いろいろと企画を提案するわけですが、もちろん採用・不採用へと振り分けられます。不採用だったのが「趣味と仕事」でした。今の時代、趣味と仕事の境目がなくなってきているのですが、趣味をどう仕事につなげるのか、仕事場に趣味を持ち込んでいるひととは? なんてことを追いかけたいなと思ってました。

意図せずも、アンプラグドやウェブ・フイナムで今夏取材にするにあたり、いろいろな仕事場にもお邪魔できたので、誌上では実現しなかった「仕事場拝見」企画をこちらで少し紹介したいと思います。

 

まずはスイスのフライターグの仕事場。

シリコンバレーのIT企業かと見まがうほどの充実ぶり。広めのフリースペース、屋外のの食堂、気分転換用のサッカーゲームなど。

f:id:hynm_unplugged:20170911105711j:plain

f:id:hynm_unplugged:20170911105719j:plainf:id:hynm_unplugged:20170911105715j:plain

 

 

お次は、ベルリンのファッション&インテリアデザイナーの女性の仕事場兼、プライベート空間。

この方、小屋暮らしをしているのですが、まあ写真の通り、抜群のセンスです。

こちらは誌面にも登場します。

f:id:hynm_unplugged:20170911105723j:plain

 

そして、イデー創業者の黒崎さんのお話を伺った取材場所が、こちらの赤坂見附にあるシェアオフィス・みどり荘です。キッチンがあったり、入居者同士がフランクに会話していたりと、シェアオフィスを直に見られるいい機会でした。とても雰囲気がよくて、いい意味で会社らしさがないですね。趣味とスタイルの作り方に関する、最高のお言葉を黒崎さんから頂きました。

 

f:id:hynm_unplugged:20170911105744j:plain

 

そして、これは渋谷にある寿司屋の深夜12時の風景。誌面とはまったく関係ないのですが、“男は背中で語る”的な佇まいに思わず写真を撮った次第です。

 

f:id:hynm_unplugged:20170911105734j:plain

 

これからの時代は、仕事や仕事場に自分の趣味性を反映させていく時代になっていくようで、仕事場特集をどこかでしたいなあと改めて思いました。

 

そして、「実現しなかった...」シリーズその2として、ほんとに個人的な話ですが、

採用されなかったリードを供養の意味を込めて、こちらに紹介させて頂きます。

今号では、「趣味」特集の総まとめ、いわゆる扉ページを担当しましたが、

雑誌全体を表すステートメント、つまりは全体のリードを任せてもらったものの、苦戦しまくりでした。

採用されなかった子どもたちを、こちらに投稿して墓標を建てさせて頂きます。

 

候補1----------------------

ひとの趣味の話に耳を傾けることほどおもしろいことはない。
他人に指示されるでもなく、自分のやり方で、時間と金と情熱を捧げるひとたち。
なにが好きで、どう掘り下げるのか。
そこにそのひとの個性とスタイルが表れる。
なにもかもが劇的に変わりつつあるこの時代に
マニュアル化された趣味の話なんてつまらない。
奇想天外なモノ、スマートなコト、枠にとらわれないヒト...
ぼくらが考える“ヒップな趣味”を揃えました。

  

候補2----------------------

(ここに、ある作家の名文入ります)

ひとが趣味の話をするとき、おもしろさはそのこだわりにある。

でも、ひょっとしたらそのこだわりはない方が当の本人は幸せなのかもしれない。
こだわればこだわるほど、時間とお金を使い、自分を縛るルールが増えるのだから。
それでも、開高健にならって肯定しよう、趣味にこだわる不自由な人生こそすばらしい、と。

 

候補3----------------------

(ここに、ある作家の名文入ります)
ひとたび趣味のおもしろさを味わうと、それ以前には戻れない。
いわば禁断の果実だ。
ただ生きていくには必要ないかもしれない。
ときにはひとを狂わせることもある。
それでも、奥深き趣味の世界がもつ、刺激ぬきにはぼくらは生きていけない。
----------------------
このほかにもまだあるんですけどね...

採用されなかったこれらのリードの代わりに、最終的にはどんなリードになったのか?  作家の名文とは? 

実現した方のシリーズは、本誌にたっぷり詰まっております。